自分に厳しく他人・家族に優しく。 スキルアップをとことん追求する 若手向けセラピストインタビューVol.18-1

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最近、このインタビュー企画も多くの方々に知っていただくことができました。

皆さま、本当にありがとうございます。

是非、多くの方々をインタビューして行きたいと思いますので、是非、皆さま応援お願いします!!

 

これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらから!!

インタビュー リンクまとめ

 

それでは、本日のインタビューは、理学療法士「冨士野 秀峰」さんです!!

 

 

Vol.18 滋賀県在住 理学療法士
30代   冨士野 秀峰  

Facebook : https://www.facebook.com/profile.php?id=100002918730031

Instagram : https://www.instagram.com/shuhofuji/?hl=ja

経歴

これまでの簡単な経歴を教えてください

冨士野 氏
1985年に滋賀県長浜市余呉町のお寺に生まれました。小学校・中学校・高校とスポーツと音楽と遊びに熱中して、スポーツでは野球(小中学校 副キャプテン)、アメリカンフットボール(高校 副キャプテン)。音楽はバンドでベースとボーカル、高校からはクラブミュージックにはまりクラブやイベントにも行っており、遊びはバス釣りやスケートボードに熱中していました。 その後29歳で得度を受け僧侶となりました。
甘利

多彩なご経歴ですね?僧侶になられたなど、非常に興味があります。まずは1つずつ聞かせてください。高校でアメフトというのは珍しいですが、どのような経緯だったでしょうか?

冨士野 氏
野球少年だった小学生の時点で肘を故障し、中学卒業と共に野球も卒業しようと決めていました。ただスポーツは続けたいという思いはあり、進学した高校にアメフト部があったので入部しました。入部当初の私は痩せ型でひょろひょろだったので、顧問の先生に「体重を20㎏増やせ」と言われ、とにかく食べて動いてカラダ作りに取り組みました。アメフト時代に出会った筋トレは、「ムキムキになって女の子にモテたい」というモチベーションが大きかったです。ただ当時から現在同様、知的欲求とおせっかい欲が強く、高校生ながら筋肉を大きくするためには?力を強くするためには?最大挙上重量の〇%で〇セットで…を調べ、自らで実践し、他のアメフト部員にもエラそうに指導していました。笑
甘利
すごいですね。そういった経歴もあってPTの養成校に進まれたわけですね。
冨士野 氏
はい。ケガの経験とカラダ作りとの出会いは、PTを目指すきっかけになりました。でも、PT養成校に進めたのは今考えても不思議なくらい偶然が重なっての出来事でした。学生時代は音楽とスケートボードにも熱中していまして、俗に言うヤンキーと言われる様な方々と遊ぶ事も多く、遊びとカラダ作りの事ばかりを考え、寝る間を惜しんで過ごしました。
甘利
寝る間を惜しんで遊ぶというのは、今の仕事にも結びついているんでしょうね。たくさん遊んできた方が仕事もテキパキと要領がいい。そんな気がします。
冨士野 氏
学業の方は要領だけは良かったのか学校の成績はそれなりでしたが、受験する為だけの勉強はする気は全くありませんでした。たまたま同じ高校出身の先輩が専門学校で優秀だった様で、通っていた高校に指定校推薦枠が来て、たまたま入学できました。私が医療系の専門学校に進学したことは、当時の遊び仲間達は驚いていました。苦笑。
甘利
今のイメージでは想像しにくいですが、結構ヤンチャな感じだったのですね 笑?
冨士野 氏
そうですねぇだいぶんヤンチャでしたね。。。って!ただ活発だっただけであり、ヤンチャではありませんでした。笑。
甘利
失礼しました 笑
   一番左が冨士野氏

就職してから

冨士野 氏
その後、滋賀医療技術専門学校を卒業して、PT1~4年目に大阪府の某整形外科クリニック在籍しました。
甘利
地元ではなくて大阪に行かれたのですね?
冨士野 氏
はい。地元滋賀の専門学校卒業と同時に単身大阪へ。新規開院する整形外科クリニックのオープニングスタッフとして社会人生活を開始しました。1年目の途中、諸事情により先輩PTが居なくなり、1年目からリーダーとしてリハビリテーション業務行うことになりました。
甘利
住まいにも慣れるのに大変な時期に、1年目からリーダーというのは本当に多忙だったわけですね。
冨士野 氏
はい。しかしセラピストとしてのスキルアップと平行して、マーケティングやマネジメントを同時に学ぶという貴重な経験を積むことができました。その後、滋賀に戻って4年目~現在に至るまで医療法人さざなみ整形外科で勤務し現在はリハビリテーション科主任として勤めています。
甘利
素晴らしいご活躍ですね。でも先輩がいない中、どうやってスキルアップを図ったのでしょうか?

スキルアップの仕方

1〜5年目までのスキルアップ

冨士野 氏
先輩がいなくなったのもありますが、理学療法の軸となる考え方も無い無垢な状態でしたから、とにかく行けるものは全て行く。とにかく動く。5年目までに「理学療法の軸となるものを掴む事」を目標に、とにかく日本全国を飛び回りました。当時の院長の「医療業界をムダ改革する」「家族に受けさせたい医療を提供する」といった姿勢も、今でも医療人としての軸の一つとしてとても大切にしています。またスキルアップと平行して、その地区に新規参入した整形外科クリニックであり、コンセプトも特殊であった為、チラシ・広告をいかに活用するか、いかに来院に導き、継続して通っていただけるかの勉強もしました。実際に自らの足でポスティングを行い、その部数に対する反応率を調べるといった地道なマーケティング調査も行っていました。また各セラピストの外来担当患者の継続率・ドロップアウト率を算出し、業務改善に取り組んでいました。その経験は、能動的に組織運営に参加する姿勢、組織での自らの役割を客観的に評価するといった視点を与えてくれました。
甘利
なんだかすごいですね。1つ1つ本当に丁寧にお聞きしたいエピソードばかりです。「まずは動く」これはとっても大事なことだと思います。動かずしてスキルアップできることはありませんから、その点を意識し行動された点は後輩たちにも良い見本になられてのだと思います。勤務されている法人の特徴はどのようなものでしょうか?

勤務先の特徴

冨士野 氏
滋賀県の北部に存在し、地域密着型の整形外科クリニックです。滋賀県内では最北に位置する整形外科であり、滋賀県北部在住の方を中心に高齢者から子供まで幅広く来院されています。個人クリニックでは比較的大きなリハビリテーション室を有しています。(約400平米)そこで医師1名(この春から2名)の指示のもと、理学療法士7名、アスレティックトレーナー1名を中心に運動器リハビリテーションⅠを行っている医療機関です。
甘利
なるほど、地域に密着した整形に特化した医療機関ということですね?
冨士野 氏
はい。設備に関しては、一般的な治療ベッド・トレーニングマシンに加え、陸上競技用のタータンを歩く・走るエリア、また人工芝のフリーエリアがあり、バドミントンネットを保有、バスケットゴールを設置しています。フリースペースの一部は天井・壁にハイスピードカメラを設置しており、4方向(左右後方上方)よりスーパースロー撮影が可能。野球・バレーなどのオーバーヘッドスポーツを中心にスポーツ動画をスーパースロー撮影し動作観察・分析、対象者へのフィードバックを行っているのも特徴的ですね。

甘利

なるほど、スポーツの分野にもかなり対応できる環境が非常に整っているのですね。すごいです。

冨士野 氏
そうですね。夕方は小中学生を中心にスポーツ選手が来院し、フリーエリアで野球少年がバンバン全力投球しています。バスケットゴールはスタッフもお昼休みに使っております。笑
甘利
なるほど。冨士野さんやその周囲の方々の活動的な雰囲気が想像できます。

リハビリの特徴は?

冨士野 氏

当院リハビリテーションの基本は「家族に受けさせたいリハビリテーションを実践する。」です。同僚として、そして家族を持つものとして、家族に受けさせたくないと思った行動や内容や言動に関しては積極的に話し合うようにしています。主任でありながらスタッフには年上の方もおり、基本的には上下関係を無くし、あくまで同僚として言いたいことを気軽に言い合える環境づくりをしています。そんな中で主任としては、指示ではなく、教えるでもなく、対話を通して、個人、チーム、院の目的に向けた気付きを促すことを役割として考え対応しています。

甘利
自分の家族に安心して勧められる環境って、とっても大事な視点ですよね。そのためのコミュニケーションも熱心にされている。高校時代に本当にヤンチャをされていたんですか 笑?
冨士野 氏
そうですね。目を合わせたら殴りかかるって感じの。常にしかめっ面で、3秒に1回舌打ちする感じの。。。って‼活発なだけの好青年です‼ 昔から家族と仲間ラブです。
甘利

度々失礼しました 笑。でもノリツッコミが流石です!

冨士野 氏

現場に立っている時って夢中だし、集中しているし、目の前の事しか考えていない。

でも一歩引いて患者さん目線・家族目線で考えてみると「自分だったらこんなの嫌だな」って事って意外と多いと感じています。なので、スタッフみんなで力を合わせて、家族に勧められる環境を作りたいと考えています。

ニューヨーク研修

甘利
先日ニューヨークに研修に行かれていましたが、具体的にはどのような研修をされていたのでしょうか?
冨士野 氏
10年近くの期間をかけて、The Institute of Physical Art(以下IPA)というアメリカの理学療法士団体のコースを継続的に受講しています。そのIPAのコース履修者はCertified Functional Manual Therapist(認定ファンクショナルマニュアルセラピスト)という認定資格の受験資格が得られます。そして、私は今年8月にコロラド州にて1週間かけて行われる認定試験を受験することが決まっています。
甘利
すごいですね。それで直接アメリカまで行かれているということですか。
冨士野 氏

はい。今回ニューヨークへは、その試験対策として「ダイレクトアクセスの為に必要な知識と評価技術」を中心に学びに行ってきました。

現在アメリカではダイレクトアクセス(患者がPTが経営するクリニックに直接受診できる)が認められており、そこでセラピストは、病態・機能評価を適切に行い、理学療法アプローチできる障害なのか、医師に紹介すべき病態なのかを、責任をもって評価する必要があります。IPAのコースでもその病態・機能評価の知識と技術に関する講習会を受講することが必須となっています。

今回の研修内容は、その病態・機能評価のコースで用いられた400ページを超えるテキスト(もちろんすべて英語)を復習し、評価をミスなく行える知識と技術を高める為の1週間でした。

甘利
僕も米国の名称独占資格を取得する時に全て英語のテキストを翻訳しながら勉強しましたが、現地まで行って学ばれているというところは本当に行動力もですし、熱意が素晴らしいと感じます。

リハビリ職のスキルアップについて

冨士野 氏

スキルアップとして勉強会や講習会に行くことは素晴らしいことだと思います。私もたくさんお金と時間を使ってきました。夜行バスや新幹線に乗り遠方へも行きましたし、ときに飛行機に乗り海外にも研修に行って学んでいます。

甘利
先ほどのアメリカなどもですよね。本当に勉強に対して熱心だと思います。
冨士野 氏

「あの先生はこう言っているけど、この先生はこう言っている、どうすれば...」

沢山学んだ結果その様な悩みを生じ、またその悩み解決できればと他のセミナーに参加する事を繰り返していた時期もありました。

「沢山勉強してスキルアップしているのに、職場での待遇に変化はなく収入に反映されない。なのに、なぜ頑張るのか」

と悩んだ事もありました。しかし今はそれらの悩みは影を潜め、前向きに学びを深めていこうと思っています。答えを見つけた訳ではではありませんが、スキルアップに際して、現時点で納得できる目的を見つけた為です。

甘利
なんのために勉強するのか?それは他者が答えを見つけてくれることでもなく、そこらへんに転がっている答えでもない。自分で納得する解を見つけないとならないし、常に試行錯誤の繰り返しかもしれませんね。
冨士野 氏

職場や講習会の懇親会にて、スキルアップについて悩むセラピストに相談を受けた時は、“do”と“be”の話をさせていたく事があります。

『例えば同僚で同じ講習会を受けて帰ってきました。翌日からの臨床が大きく変化しレベルが上がる人と、それほど変化の無い人の差がみられる事はよくあることです。 行った講習会(情報)は同じなのに結果がなぜ違うのか?を自分なりに考えてみました。単純に記憶力?ニホンゴ ムズカシイ? 今のところの答えは、どの講習会を受けるか等の「何をどうする“do”」ではなく、まず「どうあるかという“be”」により変化してくるのではと考えています。極端なはなし“be”が伴っている人は、道端で石が転がるのを見ただけでも学びます。なのでスキルアップを目指して本を読む・講習会に参加する・資格を取得する事は素晴らしいことですが、その前に自分の状況や目的を明らかにしておくことがおススメです。』といった内容をエラそうにお伝えしています。。。

甘利
なるほど・・・奥が深い。
冨士野 氏

そしてスキルアップには「量」か「質」か?に悩みを抱えている人も多いと思います。量と質でどちらが大切かと問われると、私はどちらも大切と考えています。先ほどの同じ講習会に出た人の差の話でも触れましたが、情報に触れる際(つまり“do”)、受け手の能力・状態(つまり“be”)が情報の質に大きく影響を及ぼします。ましてや情報化が進んだ現代社会においては、大量の情報が入ってくるので情報を嗅ぎ分ける個人の能力が必要となります。

この情報を嗅ぎ分ける能力つまり「見る目・聴く耳・感じる心」が備わっていることが、インプットする情報の質を高め、スキルアップに繋がると考えています。

この能力はある程度の量をこなさないと身につかないと考えています。例えるなら、女性を見る目です。複数の女性を見比べてみないと、その人がとてつもなく美人なのか、普通なのかは分かりません。

甘利

女性を見る目は鍛えたつもりですけどね〜笑。すいません。笑

冨士野 氏
この能力を磨く為に私が普段意識していることが、「目的を明確にすること」と、「五感を磨き動くこと」です。まず目的を明確にしない場合、行きたい場所がわからないのに、分かれ道で右か左かどちらがいいかを誰かに聞いても意味がありません。目的は最初は大まかでもいいので、「何のために」を考えてから行動することを大切にしています。
甘利
なんのために、その目的を整理することが行動の原点と言えますね。
冨士野 氏

また「五感を磨き動くこと」、それは物理的に出向くことに留まらず、実際に体を動かし感覚を研ぎしまして感じること、そして思考をズームインして集中する・ときにズームアウトして自らを客観視する等の思考の動きを含み、意識的に行うことでこれらの能力は高まると考えています。

その「目的を明確にすること」「五感を磨き動くこと」により、見る目・聞く耳・感じる心の精度が上がり、スキルアップに繋がると考えています。そして、うまくいかない時や忙しい時ほど、自らを振り返り、客観的に心と体の状態を捉える自己認識の時間をとるようにしています。

甘利
客観的にそして俯瞰的に物事を見ることができれば、さらに自分の感度は精度高くできますよね。
冨士野 氏
なので、私はスキルアップとして、どの講習会に参加するか、誰に師事するか、臨床をいかに大切にするか等の“do”も大切だとは思いますが、前提条件として何を目的としているか、自らの能力・状態“be”を向上し、現在を認識した上で学びを深める事が重要なのではと考えています。
甘利
ちゃんとした講習会でお話を聞きたいくらいです。素晴らしい話をありがとうございます!
冨士野 氏

ありがとうございます。もちろんスキルアップして収入もアップした状態でありたいと思うのが普通だと思います。 私もその一人です。その目的に向かって一緒に“do”していきましょう。

 

ご家庭のこと

甘利
仕事に一生懸命の中ご家庭を持たれ、お若くしてお子さんがお生まれになったのですね?
冨士野 氏
はい。26歳で結婚して27歳で第1子、31歳で第2子を授かりました。
甘利

僕も24歳で結婚して26歳で第1子だから同じくらいかな?でも冨士野さんは本当に「家族想いのパパ」というイメージです。

冨士野 氏
甘利さんも若くにご家庭を持たれたのですね。Facebookにてお子様との写真を拝見しましたが、若くて素敵なパパだと思いますし、「家族想いのパパ」って、甘利さんの為の言葉だと思いますよ。
甘利
いやいや、うちはもう大きく成長してまして、長男は言葉数少ないですし、娘たちもお風呂も一緒に入ってくれない 苦笑。しょうがないですけどね〜。
冨士野 氏
私の人生設計の中では、40歳位で結婚して…と考えていたのですが、お陰様で偶然にも素敵なご縁を頂き、気が付けば2児のパパです。家族の事を大切に想ってはいますが、自分が未熟なゆえ、子供との関わりに悩むことも多いです。先輩パパの甘利さんに、いかに家族と快適に過ごすか、今度飲みながらご教授をお願いしたいです。
甘利

そうですね。まずはお酒を酌み交わしつつ、色々と伺いたいですね。

家庭との時間はどのように作っていらっしゃいますか?

冨士野 氏
現在妻と子供2人、加えて妻の両親と暮らしておりますので6人家族です。妻の実家に暮らしているので状況はマスオさんです。実際のところ、平日はほぼ子供が寝てから帰宅、休診日の毎木曜日は近隣施設へ非常勤、週末は体操教室の開催や、講習会へ参加していることが多く、家族と過ごせる時間は限られているのが現状です。
甘利
本当にお忙しいですね。
冨士野 氏
はい。しかし、その限られた時間の中で、「朝ご飯」と「たまの休日」はとても大切にしています。朝ご飯は毎日一緒に食べます。毎朝家族が6人揃い、円卓を囲み、合掌し「食前の言葉」を唱えてからいただきます。朝から大合唱です。笑  6歳になる娘が3歳のころからリードボーカルを務めていてくれます。腹から声が出ているので見ものですよ。

 

※ 浄土真宗本願寺派HPより

〔食前のことば〕
(合掌)多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。
〔食後のことば〕
(合掌)尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。おかげで、ごちそうさまでした。

※以前は宗教染みたフレーズが入っていましたが、現在は改変され、いのちとご縁への感謝の言葉となり、とても気に入っています。

 

甘利
なるほど、冨士野さんは先にも少し触れられて通り、僧侶でいらっしゃいます。そういった視点が僕のような人間にはとっても新鮮で、腰を据えてちゃんと伺いたいです。
冨士野 氏

僧侶といっても、まだまだ新米でして。本当のところ、胸を張って言えるレベルではないのが現状です。ただ、少し学んでみると哲学・思想の面でも大変面白く、実に奥ゆかしい。私の興味がある「心豊かな生活」に大きく関わりそうなので、これからも学んでいこうと思っています。今後、学びを深め、性別・年代・職種・国境を越えてお伝えでき、多くの人々の力になれるように努めます。

甘利
素晴らしいですね。「心豊かな生活」は本当に大事だと思いますし、僕も目指したいです。なかなか自分のストレスや疲れに負けてしまうこともあるので、そのあたりのコントロールが非常に難しいと痛感しています。
冨士野 氏
休日は家族の笑顔がエネルギーになるので、「休みの日くらいゆっくりさせて。仕事で疲れているんだ」等とは言った事はありません。家族の笑顔の為なら、時には若手芸人並みにカラダを張ってフザけていますよ。笑  妻と妻の両親のお陰により明るい家庭で、時間を共にするだけで元気が出ます。妻が保育士・幼稚園教諭(保育心理士)なので子育てに関する不安もありません。私の悪口を子供たちにインストールする事は無く、前向きに子育てと向き合ってくれているので、子供たちは素直で笑顔で元気いっぱいに育ってくれています。 (今のところ)
甘利
なんだか絵に描いたような、非の打ち所のない素晴らしいご家庭ではないですか?僕の家でも見習いたいことばかりです。本当に写真も笑顔が満ち満ちていますから。

 

冨士野 氏
見て下さって感謝します。実はWeb上で家族の写真を残しているのは、私なりのもう一つの目的があります。私の人生がいつ終わるか分からないので、「休日は君たち家族と過ごしていましたよ」「あなた達をメチャメチャ愛していましたよ」とWeb上で証拠を残すという目的があります。ひと昔前のドラマにて、遺族が亡き父の書斎の本棚の端っこのくたびれたノートを見つけ、その内容に涙する…といったシーンがありました。(ドラマの見過ぎですかね。) そのノートの様に、私の死後Web上の写真たちを見て、父の愛情を少しでも感じてもらえれば嬉しいと考えた次第です。名付けて愛情とテクノロジーをマッチングさせた「現代版書斎のくたびれたノート」なのです。笑
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なるほど。でも今の時代にはとっても理にかなっているかもしれません。ネット上では簡単に消えませんから、記憶する媒体としては優秀な媒体を選択されているとも言えます。僕ももう40歳なんですが、昔から生や死について考える方です。自分の愛情を家族に残すためにどうするか、そういう取り組みまでは真剣に考えていませんでしたが、とても参考になります。
冨士野 氏
おっしゃる通り、ネット上に残すのは、ある意味では一番安全な方法かもしれませんね。甘利さんも生や死について考えられるのですね。前職・現職の観点からも深く向き合ってこられた事と感じます。また色々と教えてください。現在はWeb上での写真を通して証拠づくり(笑)を行っていますが、本当のところは写真に残せる思い出だけでなく、短い人生の中で家族ともっと時間を共有し、思い出を積み重ねるのが一番なのでしょうけどね。

 

堀川さんとのご関係

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第4回でインタビューさせて頂いた堀川さんとはどのような関係でしたでしょうか?
堀川さんのインタビュー記事はこちら
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冨士野 氏

滋賀医療技術専門学校の先輩・後輩の関係です。出身地が近く、共に電車通学だったので行き帰りの電車で学校生活の事を相談したり、プライベートなことも相談するようになり、徐々に師弟関係となりました。卒業後もPT業務に留まらず様々な相談を気軽に行い、時に勉強会の講師をお願いしたり、私の実家で取れたての柚子をカツアゲされたり、、、公私共に仲良くさせていただいております。

Name
とっても素晴らしい関係ですね。カツアゲ・・笑。堀川さんも非常にユーモアあり、活動的で、もっとお話を伺いたい方です。
第2回に続く
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