今日ご紹介する古谷さんは、KoKoRoが講師のセミナーにもご参加頂き、その後の懇親会で意気投合させて頂いた方です!!
すごくユニークな方なので、ぜひ皆さんにも知って頂きたいです。
これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらから!!
それでは、本日のインタビューは、27歳 理学療法士「古谷直弘」さんです!!
Twittet: https://twitter.com/PT_yanyan
経歴
これまでの簡単な経歴を教えてください
古谷 都内の専門学校卒業後、2次救急の一般急性期病院に約2年間勤務。急性期勤務中に現在所属している法人の通所介護にてアルバイトをしておりました。
KoKoRo アルバイトっていうのはどんな扱いだったのでしょうか
古谷 週1回程度(土曜日)非常勤で、通所介護に勤務していました。
KoKoRo なるほど、急性期勤務と介護保険サービスの少し業態の違った分野に同時に取り組まれていたのですね?
古谷 はい。それから急性期病院を退職し現在勤めている法人に転職しました。そこでは訪問看護ステーションに配属になり現在に至ります。
今の法人の特徴は?
古谷 同一地区内に通所介護4店舗、訪問看護ステーション4店舗を構える超地域密着型の法人です。法人全体で約100名近くのスタッフが所属しておりますが、そのうち約半数以上がセラピストや看護師などの医療職です。また、法人代表が理学療法士ということもあり、通所介護もリハビリ特化型の短時間の提供となっております。
KoKoRo 法人代表がPTさんっていうのは非常に興味深いですね。
古谷 そうですね。代表がPTで「通所介護でしっかりとしたリハビリテーション介入を行う」というところにしっかりコミットしています。その結果ここまで法人が大きくなったのだなと感じております。
KoKoRo リハビリというか生活の視点がしっかりしていると、地域からも理解が深く愛されて行きますよね。それから古谷さんが地域連携室の勤務になった経緯について教えてください。
古谷 もともと、訪問看護ステーションで訪問しているときに「地域の方々が気軽にリハビリテーション専門職に相談できるような場所があれば良いな」と感じておりました。そこで訪問看護ステーションのサテライト店舗の立ち上げ、及び、現在の訪問看護ステーションの私の後任がきたタイミングで地域連携室を立ち上げました。
KoKoRo 地域連携室から見る「リハビリ」への見方は、セラピスト専従の時に比べてどのように変わったでしょうか?また、地域連携室が期待するセラピストの役割とはなんでしょうか?
古谷 私達が訪問することにより成り立つ「リハビリテーション」は本質から少し違っていると感じました。その方たちが暮らす地域であくまでも私達が「スパイス」としての関わりができた方が、よりリハビリテーションらしさを感じています。
KoKoRo なるほど具体的には?
古谷 地域連携室が期待するセラピストの役割は「セラピストが地域と触れ合うこと」だと思っております。地域の方々の声を聞き個別課題を抽出し、それを地域課題として捉える。そして地域包括ケアの一助を担う。このような視点を持つセラピストが多ければ多いほど、その地域の地域包括ケアシステムは推進すると思います。
KoKoRo 素晴らしいですね。そのような観点で取り組んでいるセラピストも多いとは思いますが、まだまだどの自治体も手探りなんだと思います。その点、地域連携室にいるということで違った見方でできたのでしょう。
古谷 そうですね。
KoKoRo 古谷さんは訪問看護ステーションの主任もされていますが、地域連携室とどう業務分担されていますか?
古谷 地域連携室は基本的に行政からの委託を受けることが中心になっておりますが、主任業務としてはスタッフの予定管理、各チーム間の予定管理など多岐に渡ります。
KoKoRo 管理業務が中心でしょうか?リハビリも携わっていますか?
古谷 はい。訪問リハビリ業務もあります。訪問リハビリが週半分、残り半分は地域連携室業務と主任業務。あと社内全体の業務改善などにも携わっております。
KoKoRo なかなか忙しいですね。多様な働き方はどこの法人も本当に進んでいると思います。セラピストが1つの「リハビリ業務」だけをする時代は少し変わってきたと感じています。もちろん管理者になれば当然そのような新たな役割が生まれてくると思いますが、タスクシェア・タスクシフトについてどう思いますか?
タスクシェア・タスクシフトについて
古谷 タスクシェア・タスクシフトに関しては個人的には賛成ですね。先日も法人スタッフとラダーの作成について話し合っていたのですが、「管理者=臨床がすごいことではない」ことを伝えました。タスクシェア・タスクシフトなど業務管理全てに言えることかと思いますが、局所最適化と全体最適化を考慮した結果としてタスクシェア・タスクシフトと言う言葉が出てきたんだろうなと思ってます。
KoKoRo なるほど、この辺の理解が浅いと「忙しい医師や看護師さんのお手伝いではないか」と疑義を持たれかねません。都合の良い使い方でのタスクシェア・タスクシフトはダメだと僕も思います。その意味や法人全体として目指すビジョンがあるからそれらが成立する。そう思います。
古谷 はい。そうですね。
KoKoRo そういう意味でも古谷さんの前職(マクドナルド)は気になっています。
マクドナルドでの経験
KoKoRo 前の職場がマクドナルドの「スイングマネージャー」という非常に興味がある経歴ですが、具体的にどのような仕事だったか教えてください。
古谷 スイングマネージャーの業務は一般的にマクドナルドの社員業務と大きく相違ありません。物品の発注からスタッフシフト管理、売上管理や衛生管理、スタッフの教育などです。一時的にその店舗の管理責任者になることもあります。
KoKoRo なるほど、店舗の管理者ということですね。それは若くしてなられたということですが、どのようなステップで「スイングマネージャー」になるのがマクドナルドでは普通なんでしょうか?
古谷 通常マクドナルドでは入職すると「トレーニー」という扱いで入ります。その上に「トレーナー」や「スター(接客のプロ)」と言うタイトルが付きます。トレーナーまたはスターのタイトルを獲得した後にマネージャー職を希望または推薦されれば「スイングマネージャーT(トレーニー)」になり、ある特定のプログラムを進め本社での研修を終了し、エリアマネージャーによる試験に合格すると「スイングマネージャー」になれます。これ、すごい仕組みですよね 笑。
KoKoRo ってことは古谷さんは「スイングマネージャー」だったわけですから、それらの関門を突破したエリートじゃないですか?
古谷 エリートではないです! ちょうどその時マネージャー色が足りなくて、仕方なくこの「ポンコツ オブ ポンコツ」が選ばれてしまった感じです 笑。
リハビリコネクト(リハコネ)の活動について
KoKoRo 古谷さんは、先日インタビューさせて頂いた「リハウルフこと杉浦さん」とともに「リハビリコネクト(リハコネ)」のメンバーだと思いますが、どのようなキッカケで参加されているのでしょうか?
古谷 リハビリコネクトは、もともと入っておりませんでしたが、新体制になる時に代表の杉浦さんからお声をかけて頂きました。杉浦さんとはもともとリハウルフネットで対談しておりましたので面識がありました。
今日は、以前セミナーでご一緒し、ツイッターやSlack、インスタグラムなどで本当にいつも勉強させて頂いている方のインタビューです!! これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらから!! https://kokorostatio[…]
第2回は、これまた非常に興味深いお話が満載です! 是非、じっくりと読んでください! 前回の杉浦氏のインタビューや、これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらです!! https://kokorostation.org/%[…]
KoKoRo なるほど、そこでは古谷さんはどのような活動を具体的にされていますか?
古谷 そうですね・・・。今は「事業所紹介プロジェクト」や「LINEスタンプ作成」に関わっております。個別相談なんかにも携わっております。でも私は喜多さんと一緒で「おふざけ担当」みたいなポジション(喜多さんごめんなさいw)にいることが多いです 笑。
ちょっと最近、今日のインタビューの喜多さんが出版された書籍を読んでまして、正直泣けてしまいました。 すごく奥が深い方だと感じました(失礼)。 これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらか[…]
KoKoRo いやあ、お2人の「人となり」が「リハコネ」の雰囲気を温かくされているのだと思います。
リハコネでの一場面
毎日の時間の使い方
KoKoRo 普段の時間の使い方はどのような感じでしょうか?
古谷 夜は23時頃までには寝て、朝は4時半に起きるように心がけています。朝の時間はとても大切なので。
KoKoRo ツイッターなどでは非常に遅くまで活動されている印象ですが、23時で寝られているんですね。睡眠はやはり大事です。朝早く起きる習慣はいつからなんでしょうか?
古谷 ここ2ヶ月位のことだったと思います。朝早くと目覚めると気持ちがいいなー ということに気が付きまして。そこからちょっと早く起きてストレッチするとかなんとかしています。
KoKoRo なるほど、時間の管理は改めて意識的にされ始めたということですね。タスクに関してはどのように管理していますか?
古谷 必ずリマインダーにタスクを設定してその中での優先順位付けを行い、優先順位と重要度に応じて業務をしています。時にはダブルタスクを行う事もあります。
KoKoRo そうですね。マルチに活動されていると、自分のタスクが非常にごちゃごちゃしてきて、どれが優先順位が高いのかを見失ってしまうかもしれません。その点をしっかりと管理されているのですね。
古谷 はい。
KoKoRo 何かタスク管理のツールなどありますか?
古谷 私はiPhoneのリマインダーを使用することが多いですね。紙に書き留めることはほとんどしません。どっか行くので 笑。iPhoneのリマインダーだと他者とタスクを共有できたりしますので、便利です。基本的にタスクは速攻処理することを心がけております。
「レスポンスは早く、クオリティは高く!」ですね。
KoKoRo どこかで聞いたフレーズ・・・笑。
(喜多さんのイメージキャラ)
SNSについて、どのようなお考えでしょうか?
古谷 SNSは非常にポジティブに捉えております。通常であれば100%会うことができない人、話すことができない人に会えたり話すことができたりします。人間が全世界中のなにかに出会う確率は0.000006%と言います。それが、SNSを使用すると確率が爆発的に上がります。凄まじいツールですよね 笑。
KoKoRo はい。本当にそう思います。僕はSNSの素晴らしい点を知る事で、こうやってオフラインで出会うことの大切さを再認識することができました。オンラインで好きになってしまったら、会いに行くってことが一番なんだと思っています 笑。
自分の性格や趣味などは?
古谷 仕事中はかなり真面目です 笑。勤務時間以外は割とおちゃらけたりしています。よく忘れ物もしますね…。
KoKoRo おちゃらけているって良いですね。僕は仕事の上手な人って「バカにどれだけなれるか?」と思っています。だからこそ普段のちょっとした冗談や宴会芸なんかはたくさん持っていて欲しい 笑。
古谷 なるほど。
KoKoRo 医療機関や介護施設って「気持ちが落ち込む方々」が通う場所なんです基本的には。だからこそ、そこで働くスタッフは底抜けで明るくないとダメなんだと思っています。クリスマスイベント等で仮装しない後輩は後ろからど突きますね(笑)。
古谷 真面目な自分もおちゃらける自分も好きですね 笑。
KoKoRo もともと趣味はなんでしょうか?
古谷 趣味はスノーボードと読書ですね!通勤時間が電車で40分ほどかかるので、朝の電車内では読書をしております。
KoKoRo 本はいいですよね?どんな本を読まれますか?
古谷 色んな本を読みますが、最近は障害関連の本や、デザインの本、スプリチュアルな領域の本を読む事もあります。もちろん、漫画も読みますよ 笑。
KoKoRo なるほど、それは大事なことです。漫画も素晴らしい読書だと思います。僕も読みますよ!読書ってスキルアップにすごく繋がると思うんです。
リハビリ職のスキルアップについて?
スキルアップについて
古谷 スキルと言うとよく「技術的側面」を取り上げられがちです。そこが重要なのは大前提なのですが、その先のスキルアップってあまり教育されませんよね?というかできないですよね?皆さんそのような教育を受けていないので。例えばマネジメント。これは今の自分達の上の世代の方々はほとんど受けていません。私は自分で勉強したりしていたので、私より下の子達がマネージャー職になる前に指導していこうと思っております。そういった技術的側面であるプレーヤー視点のみのスキルアップは、これから先求められるスキルとしては不足するのではないかと感じます。
KoKoRo なるほど。確かに管理者に向けた教育や研修はどこの法人もまだまだ手付かずです。外部のセミナーに派遣したりはありますが、それだけではどうしても全ての管理者を育成することはできません。法人内での仕組みづくりや、法人に教育研修を取り入れていくことが求められていくと僕も感じます。
古谷 はい。
KoKoRo まずはその技術的側面についてですが、普段の臨床で特に大事にされていることは何でしょうか?
古谷 まずは「話を聴く」ことです。利用者さんが話をしたがっていたら、何もせずにまずは話を聴きます。目を見て話を聴きます。抑揚をつけながら、ですが。
KoKoRo それは地域連携室としてですか?それともセラピストとしてですか?
古谷 セラピストとしてですね。(地域連携室としても当たり前なことではありますが)話を聴かないとその方がどのように考えており意思決定をしているのか分かりませんから。誤った知識で意思決定をされているのであれば修正しますし、ただ単純に知識がなければ知識を付与する。話を聴かないで、自分の話だけを話すセラピストも中にはいるようですが、その方がどのように考えて意思決定をしているのかが分からなければ、こちらも伝えられませんからね。非常に大事にしています。
KoKoRo なるほど。「話を聴く」というのは単に「会話をする」のではなく「情報を確認して、それを幅広い意味で操作する」ということかもしれません。不足していたら足す。十分でもさらなる情報を付加する。それがあるから、患者さんが正しい判断をすることに繋がるということですね。
古谷 はい。
KoKoRo それら前提を抑えつつ、セラピストは技術的な面ももちろん高めていく必要があります。古谷さんの経歴に「国際マッケンジー協会認定セラピスト Pfilates 認定インストラクター」とありましたが、どのような資格でしょうか?
古谷 国際マッケンジー協会認定セラピストですが、これは理学療法士だったらご存知かと思います。「マッケンジー法」という評価法・アプローチ法がありまして、それの認定資格です。国際マッケンジー協会のHPにも名前が乗っています。Pfilates認定インストラクターは、骨盤底筋のトレーニングを熟知した方が取得できる認定資格です。つい先日も地域ケア会議で、医師とともに排尿障害と理学療法についてお話してきました。
KoKoRo その資格と目指したきっかけはなんだったでしょうか?またその資格は多くのPTさんは取得しているものでしょうか?
古谷 マッケンジー法に関しては、見学実習で行った施設のセラピストが取得されておりました。その時からずーっと興味を持っていたので臨床一年目から研修に行き始めました。世界中にかなり多くいます。もともとはオーストラリアのほうのテクニックです。
KoKoRo なるほど。僕もアメリカの名称独占資格を持っていますが、そう言うのは「好き」とか「興味がある」と言うのが最初のステップだと思います。
古谷 Pfilatesに関してはなんとなく目がついたので行っただけです。これといって深く考えてませんでした 笑。
KoKoRo しかしそういった「形」になるのは、技術や知識の向上だけでなく1つのモチベーションを高めるためにも大事かと思います。常に勉強して素晴らしいです。それら資格を有しつつ臨床に励んで来られたわけですが、これまでで一番印象的であった臨床はなんでしょうか?
これまでで一番印象的であった臨床は?
古谷 若い方の経験です。末期癌で最後を自宅で迎えたいと言う方がいらして。しかしご家族の介護力の課題で最後はホスピスへ・・・というケースです。自分の母が約2年前に亡くなったのですが、全く同じような状況だったので鮮明に覚えております。
KoKoRo 在宅医療は地域包括ケアを推進するためには極めて大事なキーワードです。でもそれを支える社会資源や家庭環境など多くの課題はあるのが現状です。古谷さんは地域連携室にいるとそのような現実を多く見られると思いますがいかがでしょうか?
古谷 地域包括ケアを推進するにあたっては「個別課題」を「地域課題」として捉えることが非常に重要です。この考えが地域のセラピストたちには中々浸透しておらず「個別課題は個別課題」として捉えてしまうと地域包括ケアシステムは進んでいかないと考えています。また、現代だと住民と住民のつながり(ソーシャルキャピタル)が非常に薄れておりますので、セラピストたちはそこにもしっかりと関わっていく必要があると思います。
KoKoRo 社会という広い枠組みで捉えていくのはセラピストにとってこれから特に大事な視点だと思います。そういった視点は学校教育などでもこれからさらに進めていくのだと思いますが、古谷さんが学生の時にやっておけば良かったことはありますか?
学生の頃にしておけば良かったこと
古谷 学生なので勉強ももちろん大事ですが、もっと遊んでおけば良かったと思います 笑。後はアルバイト。個人的にアルバイトの経験も先程のマクドナルドのバイトのみなので、他の見聞も広げておけば良かったと感じます。
KoKoRo アルバイトから得られることって多いですよね?僕も本当にわずかな経験しかありませんが、本当に貴重です。子供の頃の自分に言ってあげたいことはなんでしょうか?
古谷 もっとちゃんと親孝行しておいたほうが良いよ。と伝えたいですね。親の言うことを聞かない悪ガキでした 笑。
KoKoRo 僕もです 笑。逆に自分の5年後・10年後はどうなっていると思いますか?
5年後・10年後は
これからの未来は
古谷 恐らく起業していると思います。そして自分のやりたいことを実現していると断言します。
KoKoRo もし差し支えなければ、その「やりたいこと」を教えてください。
古谷 障害者の方の支援を行っていきたいですね。今、障害の方の旅行支援の勉強や研修会の開催も考えております。
KoKoRo 素晴らしいです。普段の活動とはまた違う領域にもチャレンジされている。古谷さんなら間違いなく成就できるんだと思います。僕も負けないように頑張ります!
古谷 ありがとうございます!
KoKoRo たくさん伺たいところですが、お時間になりました。
最後に若いセラピストに向けて一言!
古谷 理学療法を学ぶばかりだけではなく、人とのつながりをもっと大事にしましょう。人は最後まで人です。あなたに仕事を運んできてくれるのは人です。評価してくれるのも人です。患者さんのみでなく同僚のセラピストや院外のセラピストともたくさん繋がってみると見聞が広がりますよ。
KoKoRo ありがとうございます!
古谷 今回、このような機会を頂きありがとうございました!自分の中での考えをまとめるいい機会でもありました。感謝です!ツイッターではよく愚痴を話したりしますが、会いたい人には会いに行きます。良かったら私に絡んであげて一緒に飲んであげてください 笑。
KoKoRo 是非是非!!本当に貴重なお話をありがとうございました!
古谷 ありがとうございました!
(左:古谷さん、右:KoKoRo)
編集後記
セラピストで地域連携室を兼ねている人は少ないだろう。
なぜなら地域連携室として取得できる加算がいくつかあるが、セラピストでは加算条件を満たさないからだ。
だから医療機関ではセラピストには「リハビリで稼いでもらう」と言う極めて短期的な視点になりやすい。
しかしその反面、マクロに見ると配置する価値は非常に高い。地域を繋ぐという役割はセラピストに非常に向いている。
法人代表がPTの方のため、よりその点の理解が深いのだろう。
在宅生活を常にイメージしたり、医療機関から医療機関へ、医療機関から在宅へ繋ぐその流れの中で必ず「リハビリの見直し」が必要になる。
古谷氏は「まず聴く」と言う。
それは非常に大きな視点での「聴く」であって、そこからが次に繋がる連携のスタートなんだと思う。
だからこそ、多くのセラピストは地域連携室が「他の部署」と捉えるのではなく、普段の患者との情報のやり取りそのものが「地域連携」なんだと意識することが大事なのだと改めて感じた。
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