第2回は、これまた非常に興味深いお話が満載です!
是非、じっくりと読んでください!
前回の杉浦氏のインタビューや、これまでの他の方々のインタビュー記事はこちらです!!


「リハビリコネクト」通称「リハコネ」とは?
「リハコネ」を作るきっかけは?
杉浦 訪問セラピストってとても孤独なんですよね。
私は訪問リハビリを7年間やってますが、経験が浅い時は悩みがとてもありました。特に訪問リハビリの事業所を立ち上げる時に、制度について悩みました。その時、相談できる人がいなかったのです。
KoKoRo 制度などは詳しい人から教えてもらえる環境が有るのと無いのでは違ってきますからね。
杉浦 はい。普段の臨床はもちろん、制度などについて悩んだ時に「相談できる仲間が欲しいな!」って思いました。また「大好きな訪問リハビリを広めたい!」って想いもありました。
KoKoRo そうですよね。そんな仲間が見つかると本当に心強いです。
杉浦 ある時に喜多一馬さんが主催した「セラピスト語るナイト」というイベントがありまして、「そこで語りたい!」って喜多さんに話したら「つくろう!」って言ってくれたんです。それから話が進んで1年ほど前に、2週間で立ち上がりました。
KoKoRo 1年ほど前から積み上げて形になったのが、先日行われたセミナーだったわけですね。
杉浦 はい。喜多さんには本当に感謝しています。喜多さんは上のリンクにもあるように「コミュセラ」という「あなたと一緒に一歩踏み出すサロン」を運営しています。若手のセラピストには是非関わって欲しいセラピストの一人です。
「リハコネ」の運営や方針などは
杉浦 リハビリコネクトは「訪問リハビリを全国に広めたい!」という想いのある仲間と6名で運営しています。
リハコネはオンライン(slackやLINEグループ)とオフライン(セミナーやイベント)で全国の訪問セラピストを繋ぐ場でありたいと思っています。
KoKoRo たくさんの方々が集まって多くの意見交換をされているイメージです。僕も登録をさせて頂いています!本当に参考になりますよ。
杉浦 ありがとうございます!私がリハコネで訪問リハビリを広めたい理由は、訪問セラピストは地域を変えることができると思っているからです。
それは私自身が体験したから言えることです。訪問セラピストが増えて、訪問セラピストの質が上がれば、全国各地の地域貢献に繋がるかもしれない!っていう想いでとりあえずやっています(笑)
KoKoRo いやあ、素晴らしいですよね。僕も訪問リハやっていますが、何かと悩みは多いです。そういったときに近くに相談できる人がいないと本当に悩むと思うんですよ。だからオンラインやオフラインで交流ができることは本当に有益だと思います。
「リハウルフ」という名前はどこで生まれたのでしょうか?
杉浦 リハウルフは名前の通り、リハビリ+ウルフ(狼)です。
杉浦 なぜ狼かと言いますと、狼の習性が好きだからです。
狼は
①感情が豊か
②仲間とのふれあいを大切にする
③好奇心旺盛で賢く感情豊か
④群れで生活し、しっかりとした社会が築かれている
⑤いざという時、助け合う。
時々、髪型がとか、顔つきがとか言われますが、それは全然関係ありません(笑)
KoKoRo そうなんですね。てっきり風貌からきているのかと思っていました(失礼)。でもウルフって良いですね。マスコット的なアイキャッチも知っている人は多いと思いますよ。ちなみにこのマスコットは誰が書かれたのでしょうか?
杉浦 このマスコットは、イラストレーターの「ちほさん」が書いてくれました。
ちほさんのブログリンクはこちら
私のブログのイラストはこの「ちほさん」にお任せしています。私が「リハビリっぽい可愛いウルフでよろしく!」「聴診器をつけて、杖持たせて!」で依頼したら、とても良いリハウルフが完成しました!(笑)本当に丁寧で優しいイラストレーターさんです。
「リハコネ」の今後の展望は?
杉浦オンラインではslackのアプリを通じて色々なプロジェクトを立てていきたいですね。
KoKoRo まだまだ攻めますね〜
杉浦 はい。現在は、訪問リハビリのLINEスタンプ作りをしたり、テレビ電話を用いて事業所紹介をしたりする企画が進んでいます。テレビ電話などのツールを使ったセミナーや交流などの企画などは予定しています。
KoKoRo 今や、オンラインでできることが格段と増えましたし、それを有効に活用している人たちも増えています。
杉浦 オフラインも大切だと思っていまして、基礎セミナーから応用セミナーまで全国各地を回って全国の訪問セラピストをコネクトしていきたいですね!
リハコネメンバーが増えればできることも増えると思いますので、まずは全国の訪問セラピストをコネクトすることから始めていこうと思っています。まずはリハコネ全国ツアーを成功させたいです!あと、リハコネBBQ大会もやりたいです。(笑)
KoKoRo BBQ大会めっちゃ良いですね。絶対に行きますよ!
訪問リハで働く魅力は?
杉浦 訪問リハビリの魅力は色々ありますが、その中で2つ挙げるとすると、1つ目は、多職種連携によって在宅での支援の効果がパワーアップすることですね。
訪問リハビリのセラピストだけでは生活を支援することはできないと思っており、そこに訪問診療医、訪問看護師、訪問介護士、訪問栄養士、ケアマネージャーなどが上手に連携することでより良い生活を送ることを支援できると思っています。連携においては、その人に関わる専門職が同じ方向を向けるように他職種を尊重した関わりが大切だと思っています。
KoKoRo なるほど。
杉浦 2つ目は、自分が与えたきっかけで生活が変化することが分かることです。
急性期や回復期はもちろん専門職の力が必要ですが、自然治癒の時期でもあると思います。訪問リハビリは自分が提供したきっかけで生活を変えて笑顔にできることを実感でき、その笑顔にいつも癒されて訪問リハビリを行うことができています。
KoKoRo 在宅医療がより重要視される中で、訪問リハの在り方みたいな話はよく出てきますね。その中で上記のようなやり甲斐のもと、誇りを持って活動されている。素晴らしいですね。
杉浦 ありがとうございます。
KoKoRo こう言う話はもっと学生に聞いてもらいたいなと思いますが、いかがでしょうか?
杉浦 ぜひ、学生さんには早い段階から生活期のリハビリにも触れていただきたいですね!リハビリとはこんな形もあるんだよ!ってことを知ってもらいたいです。
今後、PTOTの臨床実習のカリキュラムにも訪問リハビリと通所リハビリが40時間必須になるので良い傾向だと思っています。話す機会があったら私自身、学生さんに直接講義等で話をしてみたいですね。
リハビリ職のスキルアップについて
スキルアップについてどう考えるか?
KoKoRo リハビリ職のスキルアップというのは、こういう多様な価値観の中や、求められているニーズの変化などから、どのように考えますか?
杉浦 リハビリって本当に勉強する幅が広いと思います。セラピストが得意なこと・不得意なことがあるのは当たり前だと思います。
私の考えとしては、自分が好きな分野をとことん追求して
「〇〇なら負けない!」という武器を持っておくことが大切だと思っています。
その武器があれば、自分の価値が高まり、引っ張りだこになるのではないかと考えています。
KoKoRo そうですね。「このことなら、あの人に聴け」みたいな。
杉浦 はい。あとは、最近では情報が無料化されていますので、あまりお金をかけずに勉強することもお勧めです。セラピストはブログやnoteでも経験を語ってくれていますので、色々なブログで勉強もしています。
KoKoRo 本当に今は便利になっていると思いますよ。だからこそ先ほど杉浦さんが言われたようにSNSを巧みに利用することが必要なんだと思います。
学生の時にやっておけば良かったことは?
今思うことは学生には「授業は大切だ!」と言いたいです。
しかし、私も学生の時に「授業は大切だ!」と散々言われてきました。でも、できなかった。 だから、勉強はいつでも良いのではないかな〜って思いますね。好きなことに熱中してチャレンジすれば良いと思います。
KoKoRo 僕も勉強は苦手な方です。。。
杉浦 年齢ごとにその年齢でしかできないことってきっとあると思うんですよね!今では全ての経験が無駄ではなかったと思いますし、全ての経験が今の自分を創っていると思います。恋愛でもバイトでも旅行でもなんでも良いから挑戦すれば良いと思いますね!
KoKoRo チャレンジはいつでもできる。まさにその通りだと思います。僕みたいなアラフォーがこんな風にチャレンジできているので、若い方ならもっとできると思います。
子供の頃の自分に言ってあげたいこと
KoKoRo もっと振り返ると、子供の頃の自分に言ってあげたいことはありますか?
杉浦 私は両親に何不自由なく、かなり贅沢な生活をさせて頂いたので、正直「無い」ですね。好きなことは全てやらせて頂きました。だから「無い」です(笑)
KoKoRo 羨ましい・・・笑
杉浦 もし、と言われたら、もっと色々なところに旅に出かけるということですかね。色々な世界を見て色々な経験を積むことで人は成長すると思っていますので、子供の頃の自分には「もっと旅に出ろ!」って言いたいです。
KoKoRo それは本当にそう思います。僕も子を持つようになって、「高校を卒業したら海外に行け」っていつも言っています。笑
自分の5年後・10年後は?
これからについて
杉浦さんのようなパワフルなセラピストはそんなに多くはいらっしゃらない。失礼な言い方だと「レア」なセラピストだと正直思います。でもその「レア」さが、多くの、特に若いセラピストには素晴らしい刺激になっているのだと思います。今後はどんな活動を考えていますか?
杉浦 自分の今のスタイル「やりたいことを全力でやる!」は変わらないと思います。しかし、常にアップデートしていきたいと思っていますね。杉浦2.0、杉浦3.0と…。そのためにも色々な挑戦をして、色々な体験をして経験を積んで自分の課題を見つけていきたいと思います。
10年後は40歳ですね。何をしているんでしょう。あ!みんなに「すごい!」って思われたいです(笑)影響力を持てば、誰かが困った時に支援を集めることができるじゃないですか!だから、「すごい!」って思われていたいですね。
最後に若いセラピストに向けて一言!
杉浦 私も若いです(笑)冗談です(笑)。
私は今31歳になりましたが、私より若いセラピストに声をかけるのであれば、「セラピストという道はとても良い選択をした!」って言いたいです。
セラピストって夢があると思うんですよね!
若いセラピストには、枠にとらわれずに、常に時代に合った働き方をしていって欲しい!って思います。SNSなどで活躍しているセラピストで、自分がなりたいって思う人を追っかけてみてはいかがでしょうか?私もいつでも相談に乗りますよ!
KoKoRo 僕も常に杉浦さんを追っかけています。素晴らしい人たちに先輩も後輩もありませんから。本日は本当にありがとうございました!

編集後記
SNSは今や生活の中で「なくてはならないもの」になった。
「情報」と言う観点で使い方は大きく分けると以下の3つだ。
「情報収集のツールとして、インプット中心に使う人」
「情報発信のツールして、アウトプット中心に使う人」
「その両方の人」
どれが、良いとか悪いとかではない。使い方は人それぞれだ。
複数アカウントを作って、巧みに使い分けている人も多い。
SNSの利便性としては、いつでもどこでも相談でき、すぐにアイデアやヒントをもらうことができる。
ただ、これらSNSのオンラインだけでなく、杉浦氏はオフラインも大事にする。
ネット社会だからこそ、顔の見える関係はとても有効だ。
オンラインとオフラインの融合により世界中のどんな人とも「コネクト」することができる。
インフォメーションをインテリジェンス化することのできる杉浦氏は、訪問リハビリという領域において、ウルフのように「トップランナー」をこれからも走り続けるだろう。
似てる・・・(やっぱり)
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