現場で色々な取り組みをされている、特に若手の方々を対象としたインタビューを行う「KoKoRoのメディア」を開始しました。…

今後のキャリア形成について
現在のスキル
KoKoRo 理学療法士というスキルについてどう思いますか?また、パソコンやインターネットなどのITや、いわゆる機械は強い方ですか?
西口 理学療法士のことは、実は一般的には知られていないと思っています。他の業種の方達と話をしていても認知度が高いとは感じません。
それは僕ら従事者にも責任があるとは思いますが、「リハビリ=運動」みたいな理解しかなくて、
理学療法?作業療法?言語聴覚療法?
その違いが分かる一般の方は極めて少ないと思っています。
IT系はもともと苦手で、やりたくないと言うのが本音です。
だから、そう言うのが詳しい人と一緒い仕事をして、お互い苦手なことは任せられるようにしたいと思っています。
KoKoRo なるほど、全て自分でやるのは限界がありますからね。
僕も最近、医療法人などで若いセラピストと接していても、PCに強い人たちがすごく減っている印象です。
スマートフォンの普及も影響しているでしょう。
スマフォでほぼ完結してしまうために、わざわざPCを詳しくなる必要性がなくなっていると感じます。
今後のスキルアップ・活動について
KoKoRo 取得したい資格など、医療に限らずありますか?また、新しく何か活動していきたいことなどありますか?
西口 昔、不眠症に1ヶ月くらいなって困った経験があるんです。頭痛がひどすぎて病院にも通いました。疲れなどの精神的な要因もあったと思います。また、僕の周りにもストレスや悩みによって精神的な調子を崩してしまっている方々もたくさんいます。そういった方々と話をしていると、もっと理学療法士というスキル以上に、何か僕らにできることがないかと考えるようになりました。端的に表現すると「心と体に寄り添ったセラピー」というものを、もっと研究というか、突き詰めていきたいと考えています。自分にしかできない心と体に寄り添ったセラピーを進めていく中で、同じ志を持った方々とたくさんのプロジェクトを作っていきたい。そういうコミュニティ作りを通じて、自分の活動が地域や多くの人たちの役に立てればと思っています。
KoKoRo 素晴らしすぎて、言葉に詰まってしまいます・・・。西口さんは今の医療や介護分野の問題は何だと考えているんでしょうか?
西口 僕らのようなセラピストは、ほとんどが医療機関で勤務しています。僕は地域に出ていくことが増えてきてから、そこで活躍するセラピストが圧倒的に不足していると感じました。また、一般的に言われている超高齢社会・人口減少などの問題は少しづつ僕らの身近に感じる問題となってきたと思います。僕らが従事する「医療」というのは地域を支えるのではなく、「地域全体が地域を支える」べきだと。そんな当たり前のことを僕らがその一旦を担っていく必要があると改めて思っているんです。
具体的には
予防事業の推進や、
痛みへのケア、
地域への貢献活動、
介護指導教室、
ストレスケアなどなど、
もっとリハビリ職種がリハビリという枠組みを超えた活動が地域の方々と共にできると思いますし、やらないといけないと思っています。
患者さん自身の全てをメンテナンスができる
パーソナルトレーナー
なんかも良いのではないかと考えています。これらのアイデアをすでに若いセラピストたちと共に、プロジェクトをいくつか準備しています。
KoKoRo なるほど。。。面白い!
西口 まだ構想段階なので具体的にはプロジェクト内容はお伝えできないですが、例えば若い人たちの自由な発想を形にしたものです。東京オリンピックもあります。ラグビーワールドカップもあります。そんなグローバルな社会に進んでいくなかで、英語ができるセラピストがもっと増えてもいいし、外国の方向けのリハビリ施設だってあっても良い。精神疾患へのリハビリや小児のリハビリ体制も、とても地域に十分にあるとは言えない。何れにしてもそれらの課題に対して、それを解決するために会社や病院という大きな規模でなく、個人が同じ志のもと集い合い、個人でできることを追求し、活躍していきたいと思っています。正直、5年後や10年後のことまでは分かりません。今できることを一生懸命に行い、1日1日を大事にしていきたいと思います。
KoKoRo 西口さんのやる気に満ちた表情と、高い志に感銘を受けました。是非とも、これからも応援させてください。今日はありがとうございました!
西口 こちらこそ、ありがとうございました!
編集後記
30代に入ったばかりの西口氏。
家庭に仕事に趣味に一生懸命に全力投球している。
自分の志に自信を持って前に進もうとされている姿は、見ているこちらが勇気付けられる。
同じような考えや想いを持っている若い方々もたくさんいるとは思うが、実際に行動に移すことまではできないのではないか?
だからこそ、その魅力に多くの人たちが感銘を受け、そしてその行動に一緒について行き、
プロジェクトが荒々しくも完成に近づいていく。
さらに西口氏のことを知ることができる
西口氏のブログはこちらから
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